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Google アナリティクスの「イベント」を測る4つの単位と違いを理解しよう

こんにちは、小川卓です。

Google アナリティクスでは「イベント」というユーザーの行動やアクションを計測するための変数が用意されています。ファイルのダウンロード、外部リンクのクリックなどに使うことができます。カテゴリ・アクション・ラベル・値という4つの変数を設定することができ、それぞれの発生回数などをレポートで見ることができます。

以下はイベントの「回数」をカウントするために作成したカスタムレポートです。4つの指標はいずれもイベントの発生回数を数える物ですが、それぞれ定義が違います。

 

「合計イベント数」「ユニークイベント数」「ユニークなディメンションの組み合わせの数」「イベントの発生したセッション」それぞれの違いと利用シーンを紹介します。既にこの4つの違いが分かっている方は大丈夫ですが、知らない方のほうが多いのではないか?ということで記事化しました(と言いながら、筆者も最近ようやく理解できたのですが)。

合計イベント数

まずは一番分かりやすい指標からみていきましょう。「合計イベント数」は単純にイベントが発生した回数です。上記の例で言えば「External Link」というイベントカテゴリが46,920回計測されたという意味を持ちます。

 セッション内で何回押しても、その都度カウントしますし、イベントアクションやイベントラベルで何を取得しているかにも左右されません。ページにおける「ページビュー」のようなものだとイメージしていただくのが分かりやすいのではないでしょうか。

 「イベント」のレポートでも表示されている指標で純粋なカウントをする上で利用する指標です。

イベントが発生したセッション

こちらも名前の通りではあります。複数あるセッションの中でも、該当イベントが1回でも発生した回数を取得しています。10回セッションがあって、その内3回で「External Link」のイベントが発生した場合、そのセッション内で何回発生したかは関係なく、3回として計測されています。

つまり全セッションの中で何%の訪問がイベントを発生させたか?などを確認したい場合はこちらの指標を使う事をオススメします。

ちなみに図には入れていませんが「イベント数÷イベントの発生したセッション数」という指標もあります。こちらは厳密には「合計イベント数÷イベントが発生したセッション数」であり、「ユニークイベント数÷イベントが発生したセッション数」ではないことに気を付けましょう。

ユニークイベント数

さて残り2つの指標はもう少し理解が面倒な指標になります。「ユニークイベント数」というのは、「カテゴリ・アクション・ラベルの値を加味したユニークな組み合わせ数」という形になります。

今見ている「カテゴリレポート」の「External Link」は以下の2つのリンクによってそれぞれ同一セッションで1回ずつクリックされたとしましょう。

カテゴリ:External Link
アクション:クリック
ラベル:URL A

カテゴリ:External Link
アクション:クリック
ラベル:URL B

このようなケースの場合、カテゴリレポートで「External Link」の数値を見ると「2」という形になります。External Linkという種類は同訪問で1回しか発生していませんが、「ラベル」の値が違うために、こちらは別の種類としてカウントされるという形になります。

ちなみにこちらに関しては、昔からずっと同一定義であったわけではなく、Cardinal Pathの記事 (http://www.cardinalpath.com/the-difference-between-unique-events-and-unique-dimension-combinations/) によると2016年8月に仕様変更があったもので同指標での定義に関しては2016年5月まで遡って再集計されているようです。

それ以前の定義は、この後紹介する「ユニークなディメンションの組み合わせ数」という定義でした。では、「ユニークなディメンションの組み合わせ数」も見てみましょう。

ユニークなディメンションの組み合わせ

こちらは「ユニークなイベント数」の定義が変わったことにより、新たにに追加された指標です。先ほどと同じ下記ケースの場合、こちらの定義の値は「1」というカウントになります。

カテゴリ:External Link
アクション:クリック
ラベル:URL A

カテゴリ:External Link
アクション:クリック
ラベル:URL B 

あくまでもレポートで選択している項目のセッション内でのユニーク数を見るため、同セッション内で2回「External Link」が発生したけど、同一セッション内なのでカウントは1とするという考え方になります。

ちなみに、カスタムレポートで「ディメンション」に「イベントカテゴリ」「イベントアクション」「イベントラベル」を全て追加すると、「ユニークなイベント数」と「ユニークなディメンションの組み合わせ」は同一の値となります。

この場合は、3つの組み合わせでの判断をするため、上記の例であれば「External Link-クリック-URLA」と「External Link-クリック-URLB」は別物としてカウントするため、どちらの指標で見ても「2」という形になります。

Google アナリティクスの画面でも確認をしておきましょう。

■「ユニークイベント数」と「ユニークなディメンションの組み合わせ」が同一の値となっている

最近追加された指標ですが、昔の「ユニークイベント数」の定義だったため、データ自体は指標が追加される以前のものも確認をすることが出来ます。イベントを計測したタイミングからこの指標は見ることが可能です。

最後に

少しマニアックなイベントの数え方に関する記事でしたが、その違いを理解しておくことは大切です。明確にしたい事は何なのか?改めて見たい「要件」を確認し、それにあった数値を見ることに気を付けましょう。ちなみに「合計イベント数」「ユニークイベント数」はイベントレポートでデフォルトの表で表示されますが、残り2つの指標に関しては「カスタムレポート」から指標を選択して追加する形になります。

 

参考までに今回取り上げた指標の英語と変数名も記載しておきます。
 

日本語名 英語名 変数名
合計イベント数 Total Events ga:totalEvents
ユニークイベント数 Unique Events ga:uniqueEvents
ユニークなディメンションの組み合わせ Unique Dimension Combinations ga:uniqueDimensionCombinations
イベントが発生したセッション Sessions with Event ga:sessionsWithEvent
イベント数÷イベントが発生したセッション数 Events / Sessions with Event ga:eventsPerSessionWithEvent

あわせてアナリティクスヘルプの関連記事も参考にしていただければ。

参考:ユニーク イベント数とユニークなディメンションの組み合わせの数
​​​​​​​https://support.google.com/analytics/answer/7084499?hl=ja

小川 卓

小川 卓

ウェブアナリストとして、マイクロソフト・ウェブマネー・リクルート・サイバーエージェント・アマゾンジャパンで勤務後、フリーに。複数社のChief Analytics Officerとして活動する傍ら、個人でもコンサルティング・勉強会・執筆などの活動を行っている。 主な著書に「ウェブ分析論:増補改訂版」「ウェブ分析レポーティング講座」「漫画でわかるウェブ分析」「Webサイト分析・改善の教科書」など。

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