Original

「Google Data Studio」を活用して「サーチコンソール」のデータを活用したレポートを作成しよう

こんにちは、小川卓です。

以前の記事で Google Data StudioにGoogle アナリティクスのデータを取得して活用する方法を紹介しました。これだけでも便利だったのですが、2017年2月にサーチコンソールとの連携も発表されました。

参考:
Data Studio: Search Console Connector

今回はこちらの連携方法と見られるレポートについて紹介いたします。また、実際に私が作ったサンプルもあわせて公開します。

 

サンプルレポートをチェック

 それでは早速、筆者が作成したサンプルレポートを共有します。 以下URLにアクセスをしてみましょう。

https://datastudio.google.com/open/0B3m6DYZilcTHZ0xZdHE0N0RZMjg

 

※2枚のシートに分かれており、1枚目が以前公開したGoogle アナリティクスのレポートになります。そして2枚目が今回新たに作成したサーチコンソール用のレポートになります。

自社のサイトのデータで反映する方法は以前の記事をご確認ください。使い方は一緒です。ただし、サーチコンソールのデータに関しては2種類のデータをインポートする必要があります。「サイトのインプレッション」「URLのインプレッション」の2種類になるので、それぞれを同期時に選ぶようにしてください。

2種類のデータ

 Google Data Studioに取り込める、サーチコンソールのデータは2種類になります。下記のようにデータを取り組み際に2つの選択肢が出てきます。

1つが「サイトのインプレッション」もう1つが「URLのインプレッション」です。似たような名前で違いが分かりづらいですが、使えるデータに若干の差異があります(違いを赤字で強調)

 

サイトのインプレッションで使えるデータ

  • クリック率
  • 日付
  • クリック数
  • デバイスカテゴリ
  • クエリ
  • Googleのプロパティ
  • インプレッション数
  • 平均掲載順位

 

URLのインプレッションで使えるデータ

  • URLクリック率
  • 日付
  • デバイスカテゴリ
  • クエリ
  • Googleのプロパティ
  • URLクリック数
  • インプレッション数
  • ランディングページ

 主な違いとして、

「サイトのインプレッションで使えるデータ」:サイト全体のデータとなり、平均掲載順位はこちらでしか取得できない。

「URLのインプレッションで使えるデータ」:URL単位のデータを見ることができ、ランディングページのURLはこちらでしか取得できない。

という違いがあります。基本的には両方とも取り込んでおくと良いでしょう。レポート作成時に分かりづらくなるので別々の名称をつけてインポートしましょう(デフォルトでは同じ名称になってしまいます)。

 

サンプルレポートの中身

 レポートは8つのエリアに分かれています。それぞれについて簡単な解説をしておきます。

 

左側の3つのグラフ

それぞれ、インプレッション数・クリック数とクリック率・平均掲載順位を折れ線グラフ形式で表示しています。薄い線は選択している期間の「前の期間」との比較になります。

このレポート群で大切なのは

  1. 推移を見る事
  2. それぞれのグラフの関係性を見る

という部分にあります。

 

1.推移を見る事

 推移に関しては、全体的なトレンドや急激な変化を見つけるために使います。通常より「大きくインプレッションが上がった」場合には、何かしらのキーワードでの需要が大きく高まった(テレビ等で取り上げられた)などが考えられます。後述するセグメント機能や、ランディングページのデータを活用して原因を特定しましょう。

また検索順位の変動に関しても定期的にチェックしておきましょう。急激な変化はアルゴリズムの変更や、ペナルティを受けた可能性があります。短期・中長期それぞれでトレンドを見るようにしましょう。

 

2.それぞれのグラフの関係性を見る

グラフの関係性に関しては「検索インプレッションが上がったけど、クリック率は上がらなかった」などそれぞれのデータに関係があるか(あるいは無いか)をチェックするという観点で利用します。

 

例えばインプレッションが増えたけど「クリック率も上がった」「クリック率は上がらなかった」というケースが考えられます。前者の場合は、順位の上昇によってより多くの人の目に入りやすくなりクリック率もあわせて上がったという可能性があります。後者の場合、検索順位は特に変わっておらず単純にそのキーワードの検索ニーズが増えただけという可能性があります。 このようにデータを見ながら気付きや変化をとらえるために3つのレポートを活用します。

このようにデータを見ながら気付きや変化をとらえるために3つのレポートを活用します。

上部の2つのデータ

ここはサマリー部分になります。重要な4つの指標と、デバイスごとの数値が乗っています。前の期間との比較になっていますので、数値に大きな変化があった場合に、他のデータやGoogle アナリティクスのデータを見てみると良いでしょう。

右下の2つのデータ

キーワードごとそして、ランディングページごとの詳細情報になります。こちらはサイトにとっての重要なキーワードとページの現状を把握することができます。「インプレッションが多いキーワードがちゃんと上位に入っているか」「CTRが高いランディングページと低いランディングページにはどういった違いがあるのか」など原因の深堀りや分析のスタート地点として使う情報になります。

表が複雑になるために今回は入れておりませんが

  1. 前の機関との比較を入れることで、変化があった時の原因を特定する
  2. 別表でGoogle アナリティクスのデータを入れる。具体的には自然検索からの流入でフィルタリングした「ランディングページ・流入回数・直帰率・CV率」の表など

というような情報を追加することでさらに活用度を上げることも可能です。

※注:Google アナリティクスとサーチコンソールを同じレポート(シート)内に入れることはできますが、Google アナリティクスとサーチコンソールの指標を交えた表を作ることはできません。

右上のセグメント

 こちらはデータをセグメントして原因特定や特定の条件だけでデータを見たい場合に使うかものです。複数のセグメントを同時にかけることが出来ます。このレポートで使えるセグメントは4種類になります。

  • デバイスカテゴリ
  • 検索キーワード
  • ランディングページ

の4つです。特定の条件でデータを見たいときに活用すると良いでしょう。

まとめ

 Google Data Studioがサーチコンソールと連携できるようになったことで分析やレポーティングの幅がまた一つ広がりました。また、Google Data Studioの無料版ではレポートの作成数に制限があったのですが、こちらの作成数の上限が2017年2月に撤廃されました。

参考:
Making Google Data Studio Free for Everyone
 

これにより有料版と同機能になったため、有料版という概念が無くなりました。 Google も力を入れているGoogle Data Studio。また使ったことが無い方は、ぜひこれを機会に使ってみてはいかがでしょうか。

小川 卓

小川 卓

ウェブアナリストとして、マイクロソフト・ウェブマネー・リクルート・サイバーエージェント・アマゾンジャパンで勤務後、フリーに。複数社のChief Analytics Officerとして活動する傍ら、個人でもコンサルティング・勉強会・執筆などの活動を行っている。 主な著書に「ウェブ分析論:増補改訂版」「ウェブ分析レポーティング講座」「漫画でわかるウェブ分析」「Webサイト分析・改善の教科書」など。

ホワイトペーパーダウンロード

【今日から実行できる5つのマーケティングメソッド】

創業より10年以上、Webマーケティングの最前線で弊社が得てきた効果をあげるためのノウハウ(全83ページ)を無料でダウンロードできます。

コンテンツマーケティングはもちろん、本当に効果の出るWebマーケティングを実践できるマニュアルとなっていますので是非お気軽にダウンロードしてください。

この内容で送信します。よろしいですか?