Original

「Google Optimize (BETA)」で無料かつ楽にA/Bテストを設定しよう (準備編)

こんにちは、小川卓です。

今回はGoogleが提供開始予定の「Google Optimize」について紹介いたします。Google OptimizeはA/Bテスト及びマルチバリエイトテストを行うためのサービスです。無料で利用することがだき、画面上でテストパターンを作成することが出来るため、サイトにファイルをアップロードなどすることがなく簡単にテストを開始・評価することができます。

 

https://www.google.com/analytics/optimize/

 

筆者も事前に申し込んでおき、2016年12月中旬から利用が可能となりました。いずれ誰でも使えるようになるかとは思いますがベータ版であることから、記事を読んでいただいている時点で、記事内容とは異なった仕様や設定などになっている可能性があることをご了承ください。

本記事では、実際の登録からテストパターンを作成し、テストを開始するところまでを紹介いたします。次回は結果画面の見方と解釈方法について紹介いたします。

 

Google Optimizeに登録しよう

現時点で英語版のみ。日本語での利用はないので注意。

Google Optimizeが利用可能な状態になると、メールでの案内が来ます。

 

メール内にあるリンクをクリックするとセットアップ画面が出てきます。

 

 

現時点でGoogle Optimizeは英語版が提供されており、日本語では利用することが出来ません。登録の手順は、画面右側に5つのステップにて案内があるので、基本的にはその通りの手順を進んでいく形になります。

 Google Analyticsとの連携

最初にGoogle Analyticsとの連携が必要になります。ログインしているアカウント(=申込時のアカウント)に紐づいたプロパティ(サイト)を選ぶことが出来ますので、プルダウンから選択をしましょう。

 

次にGoogle Optimizeのタグが表示されますので、これを導入する必要があります。

Google Optimizeの導入は2通りあります。Google Analyticsの計測記述を各ページに導入している場合は、そこに1行追加することで利用が可能となります(上部画像の「ga(`require`)」の行です)。Google Tag Managerを使っている場合は、Google Tag Manager上で簡単に設定を行うことができます。

 

新しいタグ作成の中から「Google Optimize」を選択します。

 

Google アナリティクス トラッキングID(計測対象プロパティのID)と、オプティマイズコンテナID(Optimize固有のID。2つ上の図のモザイク部分に書かれています)を設定するだけです。

 

また、上記のタグもGoogle Optimizeを利用するサイトに入れることを推奨されています。こちらを導入することで瞬間的に表示される(可能性がある)テスト切り替えの画面上のチラツキを抑制することができます。

ABテストの設定

導入が完了したら次はテストの設定になります。「Create Experiment」を押すと、テスト作成画面が表示されます。ここで、「テスト名」「テスト対象ページ」「テストの種類」の3つの項目を入力・選択しましょう。

テストの種類ですが「A/B test」は1つのページで複数のレイアウトを作り、それらをテストする手法になります。「Multivariate test」はページ内の複数の要素(例:ヘッダー・サイドメニュー・バナー画像)を組み合わせてテストする方式です。最後に「Redirect Test」では、テスト対象者を別のURLに転送する形式のテストです。Redirect Testに関しては画面上でテストパターンの編集は行えず、別URLに転送するだけになります。

 

 

作成が完了したら、テストパターンの登録を行います。「Add Variant」を選択し、パターンの名称を追加します(元のページはOriginalという名称がついています)。

 

完了すると、上記のように2つのパターン(オリジナルとテストしたいパターン)が表示されます(A/Bテストの場合)。

画面上でテストパターンの作成・保存

次に実際にレイアウトを作成するために上記の図にある「>」のボタン「Go to Editor」を選択しましょう。こちらを利用すると画面上でテストパターンを作成・保存することが可能となります。

 

ただし利用をするためにはブラウザのアドオン必要になります。Chromeの場合は「Google Optimize」というエクステンションが用意されているので、そちらをインストールするように促されます。

 

こちらを追加することで画面での編集が可能となります。以下が実際の編集画面です。ページ上部に赤いバーが表示され、ページ内の各要素を選べるようになります。

 

例えば上記画像では、プロフィールのテキスト部分を選んでいます。こちらを選択した上で、「右クリックを行う」あるいは「右側のメニュー」を選択することで、文言を変えたり、要素を消したり、HTMLを編集したりすることが可能となります。

ページのソースを直接編集して再度アップロードするといって手間もなく、簡単に画面上で変更を行うことが可能です。HTMLやJavaScript編集を活用することで画像の差し込みなども可能です。

 

上記のようにパーツごとの選択・編集や位置変更などが可能です。

 

変更した内容は変更履歴として記録されます。

 

編集が完了したら、ページ右上にある赤いツールバーから「SAVE(保存)」そして「DONE(完了)」を押せばテストパターンの作成完了となります。

テスト条件の設定方法

次にテスト条件を設定することが可能です。設定する要素は大きく分けて2つになります。1つは「テストの結果・評価」についてです。Google Optimizeはいくつか用意された指標(直帰率・閲覧ページ数など)に加えてGoogle アナリティクスで設定した「目標」をテストのゴールとして設定可能です。

 

 

上記の図では「プロフィール閲覧(Google アナリティクスの目標1)」と「ページビュー数」をゴールとして設定しています。最大3つまでの目標を選択することが可能です。

もう1つの設定要素は「テスト配信条件」です。「何%に対してテストを行うのか」そして「テストする対象ユーザーにどのパターンを表示するかの配分」を設定することができます。

 

上記の図では、70%のユーザーに対してテストを行い(残りの30%はオリジナルを表示)、70%の内、60%はオリジナルを、40%にはテストパターンを表示するという設定になっています(後者に関しては必ず足して100%にする必要があります)。

またテスト対象者を指定することが可能です。以下のような配信対象セグメントを利用することが可能です。

 

  • テスト対象のURL
  • Google アナリティクスのデータ(有償版のみ対応)
  • 前回からの訪問間隔 及び リファラー
  • 位置情報(国・都道府県等)
  • ブラウザ、OS、デバイス種別
  • JavaScriptの変数名
  • 1st Party Cookie内の変数
  • カスタムJava Script(例:時間帯・曜日などを取得して利用)
  • クエリーパラメータ(URLの?以降に入っている名称と値)
  • Data Layer Variable(Google Tag Manager等でデータレイヤー変数を取得している場合、その値を利用することが可能です。例)ログイン有無・検索条件など)

かなり豊富な配信設定を行うことが可能です。

 

各種設定が終わった後は「Start Experiment」を押せば実験開始です。

 

まとめ

 今回は登録からテスト開始までのプロセスを紹介しました。画像枚数が多いため大変そうと思った方もいるかと思いますが、ほぼすべての操作は画面上で済みますし、簡単のA/Bテストをマーケッターやアナリストが行えるのは非常に喜ばしい事です。

Optimizely等の有料ツールであればもちろんこれらの機能は既にあるのですが、Googleが無償で提供してきたことの意味は大きいです。

なお無償版に関しては1つのプロパティ かつ そのプロパティ内で最大3個までしかテストを作成することが出来ません。プロパティやテストを削除・再作成はできるので、同時でなければ1サイト以上・3テスト以上を行う事は可能です。今後正式リリースにあたり、この仕様等は変わる可能性もございます。

次回は筆者が実際に行ったテストの結果を元に、結果画面の見方を中心にお届けします。お楽しみに!

 

▼次の記事はこちら
「Google Optimize (BETA)」で無料かつ楽にA/Bテストを設定しよう (結果確認編)

小川 卓

小川 卓

ウェブアナリストとして、マイクロソフト・ウェブマネー・リクルート・サイバーエージェント・アマゾンジャパンで勤務後、フリーに。複数社のChief Analytics Officerとして活動する傍ら、個人でもコンサルティング・勉強会・執筆などの活動を行っている。 主な著書に「ウェブ分析論:増補改訂版」「ウェブ分析レポーティング講座」「漫画でわかるウェブ分析」「Webサイト分析・改善の教科書」など。

ホワイトペーパーダウンロード

【今日から実行できる5つのマーケティングメソッド】

創業より10年以上、Webマーケティングの最前線で弊社が得てきた効果をあげるためのノウハウ(全83ページ)を無料でダウンロードできます。

コンテンツマーケティングはもちろん、本当に効果の出るWebマーケティングを実践できるマニュアルとなっていますので是非お気軽にダウンロードしてください。

この内容で送信します。よろしいですか?