「Google Data Studio」を活用したGoogle アナリティクスレポートを作成してみよう(活用編)

こんにちは、小川卓です。

 

今回はGoogleが提供している、前回解説したデータビジュアライゼーションサービス「Google Data Studio」で作成したサンプルレポートを元に、「Google Data Studio」ならではの機能や特徴を見ていきます。

 

▼関連記事:
「Google Data Studio」を活用したGoogle アナリティクスレポートを作成してみよう(操作編)

 

そしてGoogleアナリティクスに用意されているレポート作成機能「マイレポート」との違いはどこにあるのか?また、Google アナリティクス以外のデータを取り込んだ例についても書きます。

 

サンプルレポートをチェック

それでは早速、筆者が作成したサンプルレポートを共有します。
以下URLにアクセスをしてみましょう。

 

https://datastudio.google.com/open/0B3m6DYZilcTHZ0xZdHE0N0RZMjg

 

 

上記の画像のようなレポートが表示されるはずです。

 

こちらのレポートは毎月の結果を見るための「月次レポート」として作成したものになります。重要な指標がまとまっており、またそれらを様々な「セグメント条件」を使ってデータを絞り込むことが出来ます。詳しい紹介は後に譲ります。まずは、自分のサイトでも同じようにデータを見るための方法を紹介いたします。

 

レポートが表示されたら「ファイル>コピーを作成」を選びましょう。

 

上記のような画面が出てきますので、「新しいデータソース」のプルダウンを選択し、「新しいデータソースを作成する」を押しましょう。

 

そうすると、前回、紹介したデータソースの追加画面が出てきます。前回の内容を参考に、本レポートを作成したい、自分のサイトのビューを選択しましょう。その後「レポートを作成」を押すと、自分のサイトのデータでレポートを見ることができます。

 

【注意】

本レポートでは「eコマース」と「目標 1」を使っています。これらの機能を使っていない場合は、一部データが表示されないといった問題がありますので編集や削除を行いましょう。またシート下部の表の見出しに関しては言語によって変わります。

 

サンプルレポートの中身

レポートは主に8つのエリアに分かれています。それぞれの内容は以下の通り。

 

【左上】「基本指標(前年同月比較)」

サイト全体の重要な指標をひとまとめにしたものです。また前年同月との比較を行うことで、数値が良い状態なのか悪い状態なのかを把握できるようにしています。

 

編集ポイント:
売上が無い場合は削除を行いましょう。「コンバージョン率」はすべての目標設定のコンバージョン率の合計値になるため、特定の目標だけのコンバージョン率で問題ない場合は、該当コンバージョン率のみを選ぶようにしましょう。

 

【中央上】「訪問者数と目標1のCV率(前年同月比較)」

日別の訪問者数と、ゴール1のCV率を折れ線グラフで表示しています。サイトにとって重要な数値を時系列で確認しながら、急激な上昇や下降を発見するために使います。また前年同月との比較も可能にしています。

 

編集ポイント:
サイトにとって適切な目標番号があれば変更をしてください。また違いは若干変わりますが、目標1のコンバージョン率ではなく、コンバージョン数で見ても良いでしょう。またeコマースがもっとも重要なコンバージョンとなっている場合は「eコマースのコンバージョン率」を利用しましょう。

 

【中央左】「参照元別流入数(上位6流入元)」

流入が多流入元の推移を見ることが出来ます。こちらも急激な変化を特定したり、中央上のグラフで得られた急激な変化が、どの流入元によってもたらされているかを確認したりといった用途なります。

 

編集ポイント:
上位6流入元にしていますが、この数値は変えることができます。また「参照元」ではなく「デフォルトチャネルグループ」で見たいあるいは「参照元/メディア」で見たいなど粒度をニーズにあわせて変えてください。

 

【中央】「累計セッション数と売上(前年同月比較)」

月内の累計セッションと売り上げを見ることができます。主に月次ゴールに対しての進捗率や推移を見るために利用することができます。売り上げゴールなどがある場合は、記載をしておくと良いでしょう。

 

編集ポイント:
ゴールが売り上げではなく特定の目標の場合は、該当の目標番号を設定しましょう。前年同月ではなく前月を比較したい場合は、比較対象を変えると良いでしょう。

 

【中央右】「デバイス種別」

該当期間のデバイスシェアを見るためのレポートです

 

編集ポイント:
特にありませんが、本レポートだけ2016年累計など期間を変えることも可能です。

 

【左下】「上位ランディングページの基本指標」

ランディングページ別の重要な3つの指標を表形式で見せています。アクセスが多いあるいは課題があるランディングページを発見するのに有効です。

 

編集ポイント:
ページではなくページタイトルに変える、表の表示件数を変える、全目標のコンバージョン率となっているが、特定の目標あるいはeコマースのコンバージョン率に変更するなどが可能です。また、多少レイアウトの変更が必要になりますが、前月との比較などを入れることも可能です。

 

【中央下】「上位閲覧ページの基本指標」

閲覧ページ別の重要な3つの指標を表形式で見せています。人気があるページとその価値を評価することができます。

 

編集ポイント:
「ランディングページの基本指標」と考え方は一緒です。

 

【右下】「新規・リピート」

新規セッション数・リピートセッション数の比率を見ることが出来ます。

 

編集ポイント:
特にありませんが、より細かく見たい場合は「期間での訪問回数」に指標を変えると良いでしょう。

 

【右上】「セグメント条件」

「期間を変更する」また「データを絞り込む」ことが出来ます。データを絞り込むでは、以下の6つの条件を単体あるいは組み合わせて利用することが可能です。

 

  • 「デフォルトチャネルグループ」
  • 「デバイスの種類」
  • 「ランディングページ」
  • 「新規・リピート」
  • 「年代」
  • 「性別」

 

上記は「34歳以下」「モバイル」「女性」で絞り込んだレポートです。
このようにレポートだけではなく、簡単な絞り込みによる原因特定や分析などにも活用することができます。

 

 

マイレポートとの違い

Google アナリティクスには「マイレポート」というGoogle アナリティクス内のデータを組み合わせてレポートを作成する機能が以前から用意されていました。「Google アナリティクス」というデータソースのみで考えた時に、このマイレポートとGoogle アナリティクスにはどのような違いがあるのでしょうか?

 

筆者が使ってみた感じた違いは主に以下の通りです。

 

  • 細かいレイアウトが可能
  • 色、デザイン、フォントなども変えることができ、テキストや画像も自由に追加が可能
  • 編集のためのUIが優れており操作が行いやすい
  • 追加できるグラフの種類が豊富かつより高機能(表に対して数多くの列を追加でき、ページ送りなども可能)
  • セグメントでのフィルタをプルダウンで簡単に選べる(マイレポートの場合セグメントの反映は可能だが、デフォルト以外は自分でセグメントを作成しておく必要がある)
  • 複数ページのレポートを作成可能

 

など、基本的にはGoogle Data Studioの方が高機能です。逆にマイレポートにしか(今のところ)無い機能としては、メールでの定期配信などがあります。こちらは現在Google Data Studioでは提供されておりません。

 

 

Google アナリティクス以外のデータを取り込む

前回と今回の記事は、基本Google アナリティクスのデータを中心に紹介いたしましたが、前回の最初に書いた通り、他のデータソースも活用することが出来ます。そこで最後の「YouTube」及び「Google スプレッドシート」のデータを使ったGoogleが提供しているサンプルレポートを紹介いたします。

 

まずはYouTubeを見てみましょう。こちらはGoogleが提供しているサンプルレポートをそのまま利用しています。

 

ご覧のように、再生回数・平均時間・シェア数といった基本的なデータをはじめとし、重要な指標の時系列推移や地図を活用したビジュアライゼーションも可能となっています。右上の表や今回紹介した表のようにカラースケール(数値によって背景の色を変える)といったことも可能なのが分かります。

 

次に紹介するのは「Google Spreadsheet」を利用したレポートです。

 

世界の人口・インターネット利用率・スマホ端末契約数を表した表になっています。このように背景や画像をうまく使うことで無料のGoogle Data Studioでインパクトがあるレポートを作成できることが分かります。

 

まとめ

2回にわたり、Google Data Studioを紹介しました。

 

Google アナリティクスのマイレポートと比較してもレポート作成や表現が行いやすいため、今後はマイレポートを使わずにGoogle Data Studioを使っていく予定です。無償版という事で出来ることにいくつかの制限はありますが(例:ユーザーが作成できるレポートが5つまで)利用の難易度も低いことから、ぜひ一度使ってみることをオススメいたします!

 

▼前回の記事:
​「Google Data Studio」を活用したGoogle アナリティクスレポートを作成してみよう(操作編)

小川 卓

小川 卓

ウェブアナリストとして、マイクロソフト・ウェブマネー・リクルート・サイバーエージェント・アマゾンジャパンで勤務後、フリーに。複数社のChief Analytics Officerとして活動する傍ら、個人でもコンサルティング・勉強会・執筆などの活動を行っている。 主な著書に「ウェブ分析論:増補改訂版」「ウェブ分析レポーティング講座」「漫画でわかるウェブ分析」「Webサイト分析・改善の教科書」など。

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