Googleアナリティクスのセグメントを使いこなそう!(前編)〜まずは仮説をどんどん生み出そう

こんにちは、小川卓です。

Googleアナリティクスが提供するセグメント機能はアクセス解析から気づきを発見するために大切な機能の一つです。皆さんの中にもセグメント機能は知っているけど、どのように活用すればよいか、分からないという方もいるのではないでしょうか。

セグメント機能を活用できるようになると、Googleアナリティクスが数値を見るためのツールから気づきを発見するためのツールに変わります。そしてこのセグメントを活用するためには、Googleアナリティクスがデフォルトで提供するセグメントをなんとなく反映しても意味がありません。


■Google アナリティクスが用意しているデフォルトセグメントの一部

大切なのは仮説を検証するためのセグメント作成です。では、この仮説はどのように出せばよいのか?今回の記事では仮説の考え方をご紹介します。

 

1.「仮説」はサイトを利用すること生まれる

 

見出しのとおりですが、サイトをユーザーとして利用することで仮説を生み出すことができます。実際のサイトを例に一緒に見ていきましょう。


これは賃貸物件情報サイト「キャッシュバック賃貸」の東京都のトップページになります。
東京都の賃貸物件・賃貸マンションの物件情報 | キャッシュバック賃貸

 

さて、自分がこのサイトを分析して気づきを発見するために何をすれば良いのか。大事なのはユーザー視点で考えを洗い出していくことです。
例えば、このページであれば、賃貸物件を探す方法がいくつか提示されています。

  • 駅・路線から探す
  • エリアから探す
  • 物件を簡単検索(フリーワード検索)
  • 人気のこだわり条件

などがあります。

 

そうなると、分析観点として気になるのはどの検索方法が利用されているのかというのがまず生まれます。またどの検索方法を使ってもらうのが一覧・詳細・お問い合わせへの遷移に繋がりやすいのかということも気になるのではないでしょうか。

 

そして、そもそも東京都のトップページにユーザーは来ているのか?という疑問も生まれるかもしれません。検索エンジンから直接物件一覧や物件詳細に流入しているかもしれません。トップページが見られている比率も気になるところです。

 

更にページの右上にはキャッシュバック賃貸とは?という初めての方向けのリンクも用意されています。こちらのページはどれくらい見られているのか?また新規の人が本当に見てくれているのか?気になるところです。

 

このようにトップページ1つとっても沢山の仮説やチェックしたいポイントが浮かんできます。Googleアナリティクスを活用する上で大切なのは、いきなりレポートを見たり、セグメントを利用したりするのではなく、このように分析したい内容(分析だと難しく感じる場合は気になる内容でもよいです)を最初にいくつか出して、そこから始めることです。

 

では、同じような考え方でキャッシュバック賃貸の物件一覧と物件詳細も見てみましょう。

 

2.物件一覧ページから生まれる仮説

 


賃貸物件(賃貸マンション・アパート) | キャッシュバック賃貸

 

今度は物件一覧ページを今度は見てみましょう。まず気になるところは物件の絞り込みや並び替えになります。

 

例えば物件の条件絞り込みをすると、詳細を見るへの遷移率は上がるのか?あるいはどの物件絞り込みが利用されていて、お問い合わせにどういう影響を与えているのか、また並び替え種別の利用ランキングや詳細への遷移率も気になるところです。

 

そして物件を表示しているエリアにあるお気に入りの利用率はどうでしょうか?物件をお気に入りに追加すると、ページ上部にメニューがあるお気に入り物件の中に追加されますが、お気に入りに入れた後に実際にこのページにアクセスしているかもチェックしてみたいところです。せっかくお気に入りに入れたのに、お気に入り自体を見ていただけなければその役割を果たしていないということにもなります。

 

キャッシュバック賃貸では物件をお気に入りに追加すると、以下のようなモーダル(表示領域)が出ます。このモーダルの効果(出すことによって会員登録やお気に入りページへのアクセスが増えるか)も気になるところなので、分析項目の一つとして追加しておきましょう。

3.物件詳細ページから生まれる仮説


物件詳細ページ

 

物件詳細で分析したいポイントとしては以下のような内容があげられるのではないでしょうか。

 

  • お問い合わせボタンが複数あるが、どのボタンが押されているのか。押されるボタンによってその後のお問い合わせ率が変わることはあるのか?
  • 写真、説明、地図などいろいろ情報があるが、どこの情報が見られているのか、またどこまでスクロールしているのか?
  • 複数の物件詳細を見てからお問い合わせしているのか、それとも1個しか見ていないのか。見る個数によってお問い合わせ率が変わるのか?
  • 上記に関連して、そもそも1回目の訪問でお問い合わせしている割合は全体のお問い合わせの何割くらいを占めるのか。訪問回数ごとのお問い合わせ率も気になります

 

4.仮説を洗い出してから分析を開始する

このようにサイトやページを確認し、気になる点を洗い出したらいよいよGoogleアナリティクスを使った分析に入ることが出来ます。今回洗い出した多くの内容は、Googleアナリティクスのセグメント機能を利用することで実現可能です。

 


セグメントをカスタマイズして利用する

 

次回は、これら仮説をいくつかピックアップして、Googleアナリティクスでどのようにセグメントを作成するのかを、セグメントの機能と特徴もあわせて紹介いたします。セグメントをカスタマイズして利用することで「気づきが発見出来る」ということを実感いただけるのではないでしょうか。お楽しみに!

小川 卓

小川 卓

ウェブアナリストとして、マイクロソフト・ウェブマネー・リクルート・サイバーエージェント・アマゾンジャパンで勤務後、フリーに。複数社のChief Analytics Officerとして活動する傍ら、個人でもコンサルティング・勉強会・執筆などの活動を行っている。 主な著書に「ウェブ分析論:増補改訂版」「ウェブ分析レポーティング講座」「漫画でわかるウェブ分析」「Webサイト分析・改善の教科書」など。

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