Googleアナリティクスのデータを使って課題を発見!サイトを改善した方法を「実況形式」で紹介

皆さん、Googleアナリティクスを使ってどのようにサイトを改善していますか?

Googleアナリティクスを活用した数値の見方や分析方法は、様々な記事で紹介されています。

しかし「こういうレポートを見て分析したほうが良いよ」ということだけで終わってしまうため、どういう手順で分析を行えば良いかということがなかなか見えません。

今回は「実況形式」で、どういう順番でどういうレポートをみて分析を行い、改善につなげたかを紹介いたします。

高額商品を販売しているECサイトが今回の対象サイトになります。

1.「あれ、売上落ちているなぁ」

どれどれ、今月の売上をチェックしてみるか!

うーん、なんか最近売上落ちていない?ちょっと1年前と比較してみるか。Google アナリティクスの比較機能を使って・・・と。

うわー下がっているなぁ。収益が-14%購入数が-22%、そしてコンバージョン率もそもそも減少している。

こりゃ、まずいなぁ。先月もなんか似たような感じだったし。

なんでこんな事になっているのだろう??

一時的なものならいいんだけど、このまま売上減少しちゃうときついなぁ。

もしかして、そもそもサイトへの流入数が減っているのかな?ちょっと流入量を確認してみるか。

2.流入とコンバージョンを確認してみるか

主要な流入元ごとの流入を比較してみるか。集客の中の参照元/メディアレポートをチェックっと。

どれどれ。合計で見ると+15.33%と増えているなー。リスティング(cpc)は予算内での効率化もだいぶ進み、流入数はしっかり増えているね。

自然検索はどうかな?お、こちらも増えているね。よかったよかった。

直接流入は少し減っているけど、流入には問題なさそう。では、流入元ごとの購入率はどうかな?

うわ、データ多いなぁ。それぞれの売上見てみるか。

リスティングは少し増えているね。Googleの自然検索は・・・おっと!!

売上-45%ダウンだ!こいつかー。購入数も-35.5%減っているし怪しい。Yahoo!も微減。

ノーリファラーは-70万円でこちらも少し落ちているけど、Google自然検索がやはり大きな原因だなぁ。

しかしなんで、流入数伸びているのに購入数や金額減っているのだろう。これは、もうちょっと深掘りが必要かな。

オーガニック流入だけに絞って、eコマースのレポート見ると、やはりサイト全体より落ち幅が大きいもんなぁ。これはしっかり確認せねば。

3. キーワード別でチェック

さて、深掘りするとすればキーワード単位かな。というわけで、オーガニックキーワードのレポートをチェックしてみようかな。

まぁ、(not provided)の割合が増えてきているので、キーワード単位で見るとちょっとずつ減っているだろうけど、その中でも特に減っているキーワードが見つかればいいなぁ。

どれどれ。。。って、

1位の「商品カテゴリ名(モザイク部分)」の流入がめっちゃ減っている!

2位や3位の組み合わせワードは伸びているけど。それ以上に-87%減少ってやばいなぁ。流入数で言うと、-5400くらいだもんなぁ。

売上も見てみるか…。

あー……、62.5万円がほぼ0円になっている。これはインパクトでかいなぁ。

他の組み合わせワードも、流入が増えても売上になっていないからマイナスをカバーできていないしなぁ。

見ている状態でこれだから、(not provided)も含むと、もっともインパクトでかい予感がする。こりゃまずい。なんで流入数減ったのだろう!?

4.キーワード順位が下がったのかな?

とりあえず、今回の期間で該当キーワードの流入推移を見てみるか。キーワードをクリックすれば確か見れるよね。さて。

うーん、見事に流入量下がっているね。検索ニーズが大きく増減するようなワードではないので、やはり順位が怪しいかな?これは順位をチェックしてみよう。

平均掲載順位レポートだと直近3ヶ月しか取れないけど、まぁチェックしてみるか。

濃い青い線が検索順位だから、小さいほうが良いのだが。うーん、3位くらいにいたのが、一気に順位落ちているなぁ。これは、困った。

最近は少し戻ってきたけど、それでも昔と比べたら表示回数(薄い青い線)は全然少ないよなぁ。これはSEO対策しないとだなあ。

5.というわけで、SEO対策を頑張った結果

SEOの記事ではないので詳細は割愛しますが、技術的にNGな部分の見直し、コンテンツ強化とサイト内リンクの見直しなどを実行。

結果、どうなったかというと…

2014年6月にキーワードでの流入は底を打ち、対策を行うことで該当キーワードでの流入数は約半年をかけて回復。

前年同月でも無事に増えました。

また、それに連動して検索順位も復活。2015年の前半は5位前後まで改善(下記グラフの左側の軸参照)。

無事に売上も回復することができました。

最後に:分析プロセスのおさらい

分析から気づきを発見するために大切なのはデータを「トレンド」と「セグメント」で見るということになります。

今回の分析では最初に「トレンド」を見ました。
ある月と、前年同月でどのような違いがあるのか、比較をすることで売上が落ちているということに気づくことができました。

その後は原因を特定するために 流入元別→検索エンジン→検索キーワードと「セグメント」して分析を進めていきました。
そして、セグメントを活用して課題が特定できたところ、改めて時系列で流入と順位の推移を確認することで、原因が特定できました

このようにセグメントやトレンドを利用しながら、課題を発見していく事が分析においては大切です。

なんとなくレポートを見るのではなく、見たいものやテーマ、最初の気づきを元にそこから探索をしていくことが重要です。ある意味、宝さがしのような考え方です。

少しずつ進みながら、原因という宝物を発見する!これが分析の楽しみでもでもあり、価値でもあります。

ぜひ、みなさんも数値を「見る」だけではなく「探索」にチャレンジしてみましょう。

小川 卓

小川 卓

ウェブアナリストとして、マイクロソフト・ウェブマネー・リクルート・サイバーエージェント・アマゾンジャパンで勤務後、フリーに。複数社のChief Analytics Officerとして活動する傍ら、個人でもコンサルティング・勉強会・執筆などの活動を行っている。 主な著書に「ウェブ分析論:増補改訂版」「ウェブ分析レポーティング講座」「漫画でわかるウェブ分析」「Webサイト分析・改善の教科書」など。

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