Googleアナリティクスの「ベンチマーク」を集計して見えてきた意外な特徴

こんにちは。小川卓です。

Googleアナリティクスには「ベンチマーク」という機能があります。

こちらの機能を利用すると、業種×国(県)×サイト規模の組み合わせで、セッション数・新規率・ページ/セッション・平均滞在時間・直帰率などの「ベンチマーク」を見ることができ、自分のサイトと比較をすることができます。

上記の画像の例では、「Internet & Telecom(インターネット、情報通信)のカテゴリ、日本国内かつ一日の平均セッション数が「100-499」の場合の数値を表示してくれます。
このように、自分のサイトの数値は他サイトと比較して良いのか、悪いのかを判断するのに便利だったりします。

今回は、最初にこの「ベンチマーク」の仕組みを紹介します。ページの最後には表作成のローデータもダウンロード出来るようにしてあります。ぜひ活用ください

そして、後半からは「日本」の業種やサイト規模ごとの数値を見ながら、傾向などを発見していきます。

「ベンチマーク」機能を理解する

ベンチマークの機能は、Google アナリティクスを使ってデータを計測しているサイトのデータを匿名でGoogleが利用することで、ベンチマーク(基準値)を表示するための機能です。こちらのレポートを見るためには、自分のサイトのデータも匿名で提供する必要があります。

設定は以下の項目から行います。

  • 「アナリティクス設定」レポート内の「アカウント設定」を選択

  • 「データ共有設定」の中にある「ベンチマーク」にチェックを入れる

これでレポートを確認できるようになります。レポートは「ユーザー」メニュー内の「ベンチマーク」からアクセスすることができます。

なお、自分のサイトの業種に関しては、「アナリティクス設定」レポート内の「プロパティ設定」を選択し、その中にある業種から1つ選択をしてください。

 

なお、プロパティ画面では業種が日本語名になっていますが、ベンチマークのレポートでは英語名となっているのに注意が必要です。対応表は以下の通りとなります(2016年5月現在)

「ベンチマーク」の仕様を理解する

ベンチマークでは、業種・国・サイト規模を選んでベンチマークを表示することができます。それぞれの項目を確認しておきましょう。

 

業種:上記で紹介した業種を選択することができます。また、更に中項目・小項目に分けることもできます。

国:国を選択することできます。一部の国(日本含む)に関しては県なども選択することが可能です。

 

サイト規模:1日の平均セッション数を選択することができます。以下のようなレンジから選択をします。

3つの項目を好きに利用して絞り込むことが可能です。

絞り込んだ結果、何件のプロパティ(サイト)を元に平均値を出していることを確認することができます。

データを集計してみました

私の方で業種(大)×日本×サイト規模ごとの集計を行ってみました。いくつかの集計結果をレポートとして共有します。

※3つの組み合わせを選ぶと、最大で500件までプロパティが選択されます。また(見た限りですが)20件未満のサイトしか該当しない場合はデータが表示されません。

上記を踏まえての、サイト規模別の単純集計は以下の通りとなります。

注意:各組み合わせでの単純平均になります(加重平均ではありません)

見ると、早速いくつかの気づきがあります。サイト規模が増えると

  1. 新規率・直帰率が下がる
  2. ページ/セッション・平均セッション時間が増える

という形になります。

新規率に関しては、サイト規模が大きくなればなるほどリピーターの確保が大切であることが分かります。0-99セッション/日 の新規率は65.9%ですが、10万セッション/日 の新規率は25.6%と半分以下になります。

またサイトとしても改修などが進み、ページ/セッションや平均セッション時間や直帰率が改善していることがわかります。では、業種別の数値もいくつか見てみましょう。

直帰率の降順に並べた結果が上記の通りです。
直帰率に関しては、48.5% - 63.1%までばらつきがあります。

またページ/セッションに関しても、最小で2.50から最で4.83とばらつきがあります。

自分のサイトでも、ぜひこれらの数値と比較をしてみましょう。業種の中ではショッピング・旅行・スポート・オンラインコミュニティ・書籍、文学のサイトが基本的にはエンゲージ(滞在関連の指標)が高いことがわかります。

最後に業種×サイト規模の掛け合わせをしてみました。

こちらはページ/セッションのデータになります

基本的にはサイト規模が大きくなるとページ/セッションが増える形になりますが、いくつか例外があることがわかります。

例えば、「インターネット、通信事業」関しては、10万セッションを超えないと数値が伸びませんし、ニュースやリファレンスに関してはサイト規模との相関が見えないこともわかります。
このように組み合わせでの集計も大切になります。

最後に

ベンチマークの機能と数値をご紹介しました。
あくまでも参考値ではありますが、何かの比較が必要、あるいは、モチベーションアップのためにもぜひチェックしてみてはいかがでしょうか?

表を作成するための、ローデータになります。興味があればダウンロードして、ぜひ自分でも集計してみてください。

 

↓表作成のローデータダウンロードはこちら↓

 

 

 

 

 

 

 

小川 卓

小川 卓

ウェブアナリストとして、マイクロソフト・ウェブマネー・リクルート・サイバーエージェント・アマゾンジャパンで勤務後、フリーに。複数社のChief Analytics Officerとして活動する傍ら、個人でもコンサルティング・勉強会・執筆などの活動を行っている。 主な著書に「ウェブ分析論:増補改訂版」「ウェブ分析レポーティング講座」「漫画でわかるウェブ分析」「Webサイト分析・改善の教科書」など。

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