Google アナリティクスの「ページ解析 & Page Analytics」と「拡張リンクアトリビューション」機能を使って視覚的にリンクの位置を確認しよう

 

 

こんにちは、小川卓です。

Google アナリティクスには「ナビゲーションサマリー」というレポートがあり、こちらのレポートを確認すると、あるページにどこから来たのか、そしてどのページに移動したのかを確認することができます。

行動>サイトコンテンツ>すべてのページ>ナビゲーションサマリー

 

 

こちらのレポートはページ間の遷移を見るために非常にわかりやすいのですが、以下2つの課題があります。

1つ目はURLだけだとページ内にあるどのリンクをクリックしたのかが分かりづらいという事。例えば上記の例であれば、/144341のページがどこにあるのか、対象ページを自分の目で見て探さないといけません。
もう1つの課題は、Topページから同一ページへのリンクが2か所以上ある場合、どのリンクが何回クリックされたのかが区別つかないという事です。

この2つの課題を解決するために「ページ解析 & Page Analytics」と「拡張リンクアトリビューション」を有効活用して、より分かりやすいリンク計測を行いましょう。

 

リンクを視覚的に見やすくする

 
Google アナリティクスには「ページ解析」というレポートが用意されています。こちらのレポートを選ぶことで、視覚的にどこがクリックされているかを確認できるようになります。
 
サイトコンテンツ>すべてのページ>ページ解析

 

「ページ解析」のタブを選ぶと、ページが読み込まれ、該当期間でクリックがあったリンクとその回数を視覚的に見ることができます。

 
※筆者注:レポート画面でエラー表示などが出る場合は、管理メニューから「プロパティ設定」を選び、ページ下部にある「ページ解析を開始」のオプションを「レポート内表示(推奨)」から「フルビュー モード」に変更することで、別タブで表示できるようになることがあります。

こちらのレポートを利用することで、リンクの位置とそのクリック数や率を視覚的に確認ができるようになります。そして本レポートでは「成果への貢献」も確認することができます。

「Clicks」と書かれているところを選択すると、Goal Valueと該当ビューで設定されている目標の一覧が表示されます。目標を選択すると、目標を達成したクリックのみが表示されます。

このレポートを使えば「事例ページ」へのリンクはよくクリックされているが、コンバージョンに繋がっているリンクは「プロフィール」や「企業情報」のページであるといったことが発見できます。
「クリックが多い=良い」というわけでは必ずしもありません。目標達成の有無という観点でクリック箇所を発見し、リンクの位置や並び順を変えることを検討しましょう。

また、本レポートに関しては他のレポートと同様にセグメントをかけることができます。
セグメントをかけることでクリック数や率の違いを発見することが、サイト改善のヒントに繋がります。

例えば「自然検索経由での訪問」と「ソーシャルメディア経由での訪問」ではクリックする場所が違うかもしれません。また、自分たちで作ったカスタムセグメントも利用することができるので、「月5回以上訪問している」「売り上げが50,000円以上」といった条件なども自由に使うことができます。

「ページ解析」でセグメントを有効活用するには、セグメントによって利用の仕方が変わると思われる仮説立てが重要になります。

例えば会員の人であれば「大半がログインボタンを押し、ログインしている人はマイページへのリンクを押すはずだ」という仮説があった上で、セグメントを作成し、ユーザーが想定通りに動いているかを確認しましょう。想定通りであれば問題ないですし、違う箇所が押されているのであれば新たな仮説や発見が生まれることでしょう。

「ページ解析」と同じ機能を持つChromeのプラグイン「Page Analytics」がGoogleよりリリースされています。こちらをインストールすれば、自分がいまログインしているアカウントで閲覧権限を持っているサイトのデータをページにアクセスするだけで確認することができます。この方法を利用すれば、Google アナリティクスへのログインやレポート操作、プロパティの切り替えなどを行わなくて良いので手間がかなり減ります。

 
 
 

ブラウザでGoogleアナリティクスの閲覧権限を持っているページを表示した時の図

「拡張リンクアトリビューション」機能を使ってリンクごとの計測を行う

ページ解析のデフォルト設定では同じページへのリンクは、まとまって集計されてしまいます。つまりTopページから商品一覧ページへのリンクが、ページ上部とページ下部にある場合、クリック数(あるいはクリック率)の合計が、両方のリンクで表示されてしまいます。そのため、どのリンクがクリックされたかを把握することができません。

そこで用意されているのが「拡張リンクアトリビューション」という機能です。こちらを利用することで、同一飛び先リンクでも、数値が分かれた状態で「ページ解析」のレポートを確認することが出来るようになります。

本機能を利用するには

  1. 設定
  2. 実装

を行う必要があります。その方法を確認していきましょう。

1.設定

プロパティ設定内の「拡張リンクのアトリビューションを使用する」という項目を「オフ」から「オン」に変更します(デフォルトはオフです)。

2.実装

ここまで来れば、後は取得したいデータの設定を行い、Excelから直接取得できるようになります。実際に1つデータを取得してみましょう。

ga('create', 'UA-XXXXX-Y', 'auto');
ga('require', 'linkid');
ga('send', 'pageview');

「拡張リンクのアトリビューション」公式ヘルプ
https://developers.google.com/analytics/devguides/collection/analyticsjs/enhanced-link-attribution?hl=ja

Google タグマネージャーを使用している場合は、タグ作成時に「その他設定>高度な設定>拡張リンクのアトリビューションを有効化」を「偽」から「真」に変更することで利用ができるようになりますので、タグマネージャーを利用している方はこちらのオプションのほうを活用してください。

これで設定&実装は完了です。
設定&実装したタイミング以降の計測となり、過去に遡っての集計は行われないことにご注意ください。

この方法を使うことで、同一飛び先でも分けてみることが出来るようになり、商品詳細ページやランディングページのように、「お申込み」「購入」などのボタンが複数ある場合、どのボタンが利用されているかを把握できるようになります。

注:上記方法を設定しても分けて表示されない場合があります。その際は公式ヘルプ https://developers.google.com/analytics/devguides/collection/analyticsjs/enhanced-link-attribution?hl=jaにある通り、リンクごとにユニークな要素IDを入れることで区別できるようになります。

例えば

<a href=”profile.html”>プロフィールはこちら</a>

というリンクが2か所ある場合、

片方は<a href=”profile.html” id=”top”>、
もう片方は<a href=”profile.html” id=”side”>

といった形で要素に別々の名称を付けるという修正が必要になります。ひと手間増えるので、重要な所だけ設定することをオススメします。

「ページ解析」及び「拡張リンクアトリビューション」機能はページ内のリンクをわかりやすく視覚的に表示してくれる機能です。そのためただ数値を見せるよりは、他の人(特に上司やお客さんに対して)は伝わりやすく、Google アナリティクスの中でもわかりやすいレポートの1つになります。

しかし1つずつページを見ていく手間であったり、表示された結果を解釈する必要があったりと、「理解のしやすさ」という意味では考えながら利用する必要があります。セグメント機能なども活用した上で使わないと「なるほど」で終わってしまいます。しかし、それを意識さえすれば「ナビゲーションサマリー」では見えなかった新しい気付きを発見できるレポートでもありますので、ぜひ特定のページをしっかり分析したいときには使ってみてください。

 

 

小川 卓

小川 卓

ウェブアナリストとして、マイクロソフト・ウェブマネー・リクルート・サイバーエージェント・アマゾンジャパンで勤務後、フリーに。複数社のChief Analytics Officerとして活動する傍ら、個人でもコンサルティング・勉強会・執筆などの活動を行っている。 主な著書に「ウェブ分析論:増補改訂版」「ウェブ分析レポーティング講座」「漫画でわかるウェブ分析」「Webサイト分析・改善の教科書」など。

ホワイトペーパーダウンロード

【今日から実行できる5つのマーケティングメソッド】

創業より10年以上、Webマーケティングの最前線で弊社が得てきた効果をあげるためのノウハウ(全83ページ)を無料でダウンロードできます。

コンテンツマーケティングはもちろん、本当に効果の出るWebマーケティングを実践できるマニュアルとなっていますので是非お気軽にダウンロードしてください。