Googleアナリティクス上で集計を楽に!「計算指標」の使い方と、3つのオススメ計算式を解説

こんにちは、小川卓です。

Google アナリティクスのデータをダウンロードして、Excelで計算式を入れて数値を算出する。このような作業をしたことがある方は多いのではないでしょうか?
しかし、Google アナリティクスの「計算指標」を利用すれば、このような作業も(一部ですが)楽になります。

今回は、Google アナリティクスの「計算指標」の使い方をご紹介します。また皆さんのサイト理解や分析に繋がる、3つのオススメ計算式もお伝えします。

計算指標の作成方法

 

 

「+新規計算指標」を押した後に、設定画面で各項目を入力していきましょう。

 

- 名称:計算式の名称を記入しましょう
- 表示名:API用に英数字とアンダースコア(_)を利用した名称をつける必要があります
- フォーマットタイプ:値の表示方法を選ぶことができます
 - 浮動小数点: 3.25 といった形式
 - 整数: 3 といった形式(小数点無し)
- 通過(小数)$2.18 といった形式
- 時間: 0:02:14 といった形式(時:分:秒)
- 割合(%): 35.24% といったパーセンテージ形式
- 数式:文字列を入力すると、その文字列から項目名がサジェストされます。また数式には四則演算を使うことができます。

 

入力が完了した「作成」を押して完了です。

なお1つのビューで計算指標は「最大5つ」までしか作成出来ません(Google アナリティクス プレミアム除く)。

作成した計算の利用箇所

 

計算指標は通常のレポートでは利用することが出来ません(セカンダリディメンションとしても選択が不可です)。そこで、「カスタムレポート」機能を使う形になります。

このように「指標」の「その他」の中で作成した計算指標を確認することができます。

このように、他の指標と並べて表示することも可能です。もちろんセグメントをかけることなども可能です。

3つのオススメの計算指標

ここからは筆者がオススメする4つの計算指標とその計算式・活用シーンを紹介いたします。

セグメントのように共有機能があればよいのですが、2016年6月現在はそのような機能がないため、もし使えそうであれば、手動にはなりますが、皆さんのレポートにも反映してみてください。

オススメ計算式1:セッション÷ユーザー数

 

【式】
{{セッション}} / {{ユーザー}}

【意味】
ユーザーがサイトあるいはページなどを該当期間で何回訪れているか**

【利用シーン】
メディア系のサイトや比較検討媒体なお、ユーザーが複数回訪れることに価値があるサイトではこの指標は非常に大切になってきます。

例えば、参照元/メディアなどと掛け合わせることで、どの集客元が繰り返しの流入を生んでいるか、あるいはどのページが複数回読まれているページなのかを簡単に把握することができます。
リピートや新規率も活用できますが、より具体的に「平均何回見ているのか」を把握するのであれば、こちらの指標の方がオススメです。

【レポート例】

ユーザーあたりのページビュー数を見たい場合は、ページビュー÷ユーザー数 もオススメです。1人のユーザーがどれくらいページビュー数を生んでいるかを確認できます。また、分子に「セッション時間」を利用すれば、ユーザーごとの平均サイト滞在時間を確認することも可能です。

オススメ計算式2:複数の目標の合計

【式】
{{目標名(目標 1 の完了数)}} + {{目標名(目標 3 の完了数)}}

【意味】
複数のゴールの達成回数を確認できます。
コンバージョン率を見たい場合は、以下の式を利用してください。

({{アーカイブ(目標 1 の完了数)}} + {{会員登録完了(目標 3 の完了数)}} ) / {{セッション}}

【利用シーン】
Google アナリティクスは個別の目標 あるいは 全ての目標の合計数値やコンバージョン率をレポートで確認できますが、複数の目標の合計やコンバージョン率などは確認できませんでした。データをダウンロードしてから、Excelなどで計算するという手間が発生します。それを解決するのがこの計算指標です。例えばサイトで以下の4つの目標を設定していたとしましょう。

目標1:資料ダウンロード(コンテンツマーケティング)
目標2:お問合せ(コンテンツマーケティング)
目標3:資料ダウンロード(SEO対策)
目標4:お問合せ(SEO対策)

この時に資料ダウンロードの達成回数だけを見たい場合は、目標1+目標3という形になりますし、コンテンツマーケティングに関して興味を持った件数であれば 目標1+目標2になります。

多くのGoogle アナリティクスビューでは複数の目標が設定され、その内容や重み付けは一緒ではないことから、このような計算指標は便利なのではないでしょうか。

オススメ計算式3:中間成果到達率

【式】
{{目標名(目標 1 の完了数)}} ÷ {{目標名(目標 3 の完了数)}}

【意味】
ゴール間の到達率を見るために利用することが出来ます。サイト内で決まった動線がある場合に、それらの遷移率を見るといった事が可能になります。

【利用シーン】
例えば、

サイト訪問→商品一覧(目標1)→商品詳細(目標2)→カート投入(目標3)→購入完了(eコマース)

というようにサイトに置いて通過するステップがあれば、目標3÷目標1 という計算指標を作成すれば、「商品一覧を閲覧したセッションの内、何%がカート投入を同セッション内で行ったか」を把握することができます。

Google アナリティクスの目標設定時に「目標到達プロセス」を設定することでも見ることが出来ますが、「目標到達プロセス」はページしか設定が出来ないため、滞在時間・閲覧ページ数・イベント数などが利用できる目標を使うほうが、より柔軟に設定を行なうことが出来ます

例えば「お気に入り登録ボタン」を押した時にイベント計測を行い目標設定しておけば、「お問合せ数 ÷ お気に入り登録ボタン押下数」といった割合も把握できます。

ただあくまでもそれぞれの数値を割算した数なので、順番なども加味をしたい場合はセグメントの「シーケンス」機能を使うと良いでしょう。

まとめ

 

計算指標の使い方と、オススメの3つの計算指標を紹介してきました。作成できる個数や使える記号が限られているなどの制限はありますが、定期的に見ている指標があればExcelで毎回計算するより、計算指標として作成してしまったほうが運用は楽になります。

計算指標で使える値の種類はかなり多いため、ぜひ皆さんも想像力を働かして計算指標を使ってみてください。今回紹介した3つの計算指標は多くのサイトで活用できるものなので、まずは練習がてら登録してみるのはいかがでしょうか。

小川 卓

小川 卓

ウェブアナリストとして、マイクロソフト・ウェブマネー・リクルート・サイバーエージェント・アマゾンジャパンで勤務後、フリーに。複数社のChief Analytics Officerとして活動する傍ら、個人でもコンサルティング・勉強会・執筆などの活動を行っている。 主な著書に「ウェブ分析論:増補改訂版」「ウェブ分析レポーティング講座」「漫画でわかるウェブ分析」「Webサイト分析・改善の教科書」など。

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