Googleアナリティクスの便利なフィルタ活用事例3選
Googleアナリティクスにあるフィルタを活用することで、アクセス解析のデータを思うように計測することができます。
今回は、フィルタの実用例として代表的なものを3つご紹介します。
- 関係者のアクセスを除く
- 特定のディレクトリのみを計測する
- リファラースパムを除く
これらのやり方をそれぞれ見ていきましょう。
なお、フィルタを使うときの注意点があります。
フィルタはビューにかけるものなのですが、一度フィルタをかけてしまうと元に戻せません。
フィルタをかける前に、必ずビューのコピーをしておくようにしてください。コピーしたビューはバックアップにもなりますから、フィルタの設定で失敗しても安心です。
1. 関係者のアクセスを除く
社内など、関係者のアクセスを除く方法です。正しくアクセス解析をするためにも、忘れずに設定しておきましょう。いくつか方法があるのですが、ここでは最も一般的な方法について解説します。
画面の上にある「アナリティクス設定」を選択します。
表示された設定ページから、ビューのメニューにある「フィルタ」を選択してください。
フィルタの一覧画面が表示されました。


フィルタの新規追加ページが表示されたでしょうか。
さて、ここからが本題です。
フィルタの名称を入力したのち、
「フィルタの種類」→「定義済み」タブ
を選択します。
「フィルタの種類を選択」で「除外」を、「参照元かリンク先を選択します」で「IP アドレスからのトラフィック」を、「式を選択します」で「等しい」を選択してください。
「IP アドレス」欄に、除外をするIPアドレスを入力し、「保存」ボタンをクリックして完了です。
2.特定のディレクトリのみ計測する
フィルタを使うと、特定のディレクトリのみ計測することも可能です。特定のディレクトリのみ共有する方法については、以前の記事でも詳しく解説しています。フィルタ以外の方法もご紹介しているので、よろしければそちらもご覧ください。
それでは手順を見ていきましょう。「アナリティクス設定」から「フィルタ」を選択。「+ 新しいフィルタ」をクリックして、フィルタの作成画面をひらきます。



「サブディレクトリ」欄に、計測したいディレクトリを入力します。
例えば、
「http://www.◯◯◯.com/
」で、
「http://www.◯◯◯.com/blog/
」以下のディレクトリのみ計測したいとします。この場合は、「サブディレクトリ」欄に「/blog/」と入力してください。
フィルタを保存したら、完了です。
3.リファラースパムを除く
リファラースパムをご存じでしょうか?最近増えてきたスパム行為の一種で、アクセス解析をしているとほぼ間違いなく見かけることでしょう。
※参考:これで撃退!Googleアナリティクスのリファラースパムをフィルタ機能を使って除外する方法
リファラースパムは、参照元(リファラー)に任意のアクセスデータを残します。アクセス解析をしている運営者が、このURLをクリックすることを狙っているのです。
うっかりリファラースパムのURLにアクセスしてしまうと、見ず知らずのホームページにアクセスさせられたり、ウイルスに感染する危険性もあります。
運営者が注意をしていれば被害を受けることはないとは思いますが、リファラースパムによるアクセスは非常に多いです。
見る必要のないデータが混ざってしまうので、アクセス解析の邪魔にもなってしまいます。正しくアクセス解析をするためにも、リファラースパムによるアクセスは除外しておいた方がよいでしょう。
さきほどと同様、フィルタを利用することでリファラースパムによるアクセスを除外していきましょう。
「アナリティクス設定」から「フィルタ」を選択してください。
「+ 新しいフィルタ」をクリックして、フィルタの作成画面をひらきます。
「フィルタ名」が入力できたら、「フィルタの種類」で「カスタム」を選択します。
リファラースパムを除外するフィルタをリファラースパム分作るのは大変なので自動でフィルタを作ってくれるサービスもあります。
※参考:Googleアナリティクスで簡単設定!リファラースパムのフィルタ除外登録を一発で完了させる方法
「除外」を選択した状態で、「フィルタ フィールド」で「ホスト名」を、「フィルタ パターン」にリファラースパムのホスト名を入力します。
フィルタを保存して、完了です。
まとめ
紹介した方法は、フィルタの使用方法の中でも基本的なものです。カスタムディメンションなどの機能と組み合わせたり、複数のフィルタを同時に使うこともできます。アクセス解析で計測する内容を明確にして、上手に使っていきましょう。